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第四章・26話
緩やかだが、確かな性欲が都に戻ってきていた。
雄翔に一突きされるたびに、それはどんどん切なく胸を締め付けた。
「あ、あぁん! うぅ、あ。あんッ!」
「都、俺もう限界!」
初めてにしては長く保たれていた雄翔は、都の体内で大きく膨れ上がったペニスの解放で終わりを告げた。
「っく、都……ッ!」
「あぁ、あ! 雄翔ぉ!」
薄いスキン越しに、都の体内を震わせる精の勢い。
それは都に、久しぶりの快感をもたらした。
「あぁ、あ……」
(ヤだ。もっと欲しい、なんて考えちゃった……)
下世話に言えば、内に出して欲しい。
雄翔を、もっと深く感じたい。
そんな想いを、都は抱いた。
挿れた時と同じように、優しく雄翔は都から引き抜いた。
「都、俺の初めてを受け入れてくれてありがとう」
「……」
無言で脱力している都に、雄翔は心配そうな声をかけた。
「大丈夫か? やっぱり、イヤだった?」
「……ううん」
都は、ゆっくりと雄翔に腕を伸ばした。
「ね、もう一回しよ?」
「都?」
「今度は、スキン着けないで」
不感症になった、と泣いていた都の豹変ぶりに雄翔はとまどった。
「あ、あの。平気なのか? どこか痛いとか、ないのか?」
「もう一回抱いてもらえたら、不感症治るみたいな気がする」
その都の目は、物欲しそうに潤んでいる。
雄翔は瞼を閉じ息を吐くと、その誘惑を全身に巡らせた。
「いいよ。少し休んでからにする?」
「ううん。今すぐしたい」
都は、今度は両腕を差し伸べると、雄翔の髪に指を梳き入れた。
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