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第四章・28話

(あ……、僕、勃ってる?)  都は、自分の異変に気付いた。  久しく大人しかったペニスが、雄翔に突かれるうちにどんどん張り詰めていくのだ。 「あ、もっと! もっと激しく、してぇえ!」 「都ぉッ」  都の体調を思いやって緩やかに動いていた雄翔だったが、その一言で火が付いた。  ギリギリまで引き抜き、思いきり叩きつける。  そのたびに、ぱちゅん、ばちゅんと淫らな音が鳴る。  雄翔は、のぼせ上った。 (こ、これが、セックスか!?)  何て甘美で、激しく、狂おしい。 「み、都ッ!」 「あ、はぁ、あ! い、イく! イッちゃうぅう!」  びゅるっ、と勢いよく都は精を吐いた。 「あぁ、あ、あ。久し、ぶり……。気持ち、悦いぃ……」  都の射精ではずみがついたのか、雄翔はさらに奥まで腰を穿ってきた。 「み、都。みや、こッ!」 「あぁんッ! イッてるのに、動かないで……ッ!」 「都、俺もイきそう! ホントに、内に出して、いいのかぁッ!?」 「来てぇ! いっぱい、出してぇえ!」  途端に、雄翔が弾けた。  熱い滾りが、都の体内に注がれる。  その圧に、熱に、都は大きく背を反らした。 「ひぁ、あ! あぁ、ッあ! あぁああ!」  都は精を吐きはしなかったが、激しいオーガズムに襲われた。 (ヤだ。空イキしちゃった……!)  きゅぅうと締め付ける都に、雄翔は再び射精した。  その不意打ちに、都は声を上げていた。 「はぁ、うッ!」 「あ、はぁ、はぁ。ご、ごめん……」  二人で指を絡ませて、呼吸を整えた。  脈打つ二つの身体は、ぴったりと一つに溶け合っていた。

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