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仲間の能力者?
フード付きのマントにハイネックのロングドレスという魔女の装いは、モンスターに仕える者達をも騙せている。アスカを魔女と固く信じ、男とは思ってもいない。モンスターがつい口を滑らせるような心配もない。モンスターは仕える者達と無駄な話をしないのだ。主人の陰からアスカを憎々しげに睨んでいる召使いへの気遣いとなると、皆無だった。
アスカは買い物に出掛ける時にも、フード付きのマントに身を包む。普段着にしているよれよれのスウェットの上下を隠すのに、マントは最適だった。モンスター居住区に移って、たまたま最初に出掛けたのが寝起きだったこともあり、その日はフードも被った。人間は誰一人寄って来なかった。それが平和な日々の始まりでもあった。
人間外種に登録変更をした数少ない仲間の能力者には、元から男とばれている。彼らも表立って口にはしない。モンスターのように無視しようというのではない。アスカを馬鹿にしているからだった。
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