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人間外種対策警備?
仲間の能力者に男と知られたことに、特殊能力は関係しない。繋がりはあるが、彼らの能力でばれたのではなかった。最初から男の姿を見られている。彼らは能力を明らかにする検査の検査員だった。
『人間外種対策警備』という民間企業の職員で、モンスター居住区を管轄する機関の委託でアスカの検査に立ち会った。高校卒業目前で、学ラン姿で臨んだアスカを、落ちこぼれと判定した者達だ。
『人間外種登録変更制度』が施行された当初は違った。検査もなく、申し出るだけで良かった。能力者は希少だ。モンスター保護を目的とした優遇処置に目を付け、制度を悪用する人間が現れるとは思い至らなかった。申告すれば無税となる税額控除は、人間外種に登録変更した能力者にも適用される。それを受けようとしたのだが、モンスターは騙せない。すぐに摘発された。それ以降、モンスターの承認を得た能力者が立ち会う検査が義務付けられ、条件にも能力の活用が付け足された。
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