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ウフフクフフ?
「なんなんだ!」
アスカは精霊達が寄り集まる片隅へと声を張り上げた。いつものことだが、見事に無視された。ネットワークで繋がる仲間との意見交換に夢中で、アスカを気に掛けようという聖霊はどこにもいない。
「俺をオモチャにすんじゃねぇ!」
ありったけの思いで叫んでみても、彼らは知らんぷりだ。聞くともなしに聞こえる意見は二つで、男のキザぶりに対して〝物足りなさに悶々〟と〝ただただうっとり〟とで、騒がしいまでに言い合っている。
「俺が主役じゃねぇのか?」
アスカはその気もないのに問い掛けてしまった。自分を主人公にした悲恋とばかり思っていたが、脇役だったと気付かされたからだ。彼らは言い合いのあと、きっちりまとめた意見で男が主役と、返事代わりに知らせて来る。
〝始まりはこんなもの、あの方が高潔なのは昔からのこと、ひとたび欲望を解き放てば……ウフフクフフ〟
精霊達は揃って頷き、〝ウフフクフフ〟と仲良く声を弾ませていた。
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