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凄みを利かせて?
ヤヘヱも聖霊だが、ヤヘヱには男の守護がある。腕時計に宿り、ヌシのところにも堂々と付いて行ける。側役としての役目に酔い痴れはしても、びくつくことはない。ヤヘヱは精霊達から外れたものだ。一緒くたには扱えなかった。
聖霊達とアスカは友達だ。ヤヘヱのような主従関係にはない。何をするにも自由で守られる必要もない。ネタ収集に懸ける彼らの熱意を見てもわかるだろう。恐ろしいモンスターの別荘だろうが何としても行く。びくびくものでも諦めない。アスカが来たと知るや、好きなことを好きに噂し合うかしましさも、彼らの自由さがそうさせる。
男への密やかな楽しみを首尾よく運ばせるには、今の彼らの異常なまでの熱意に応えた方がいいのかもしれない。ふとそう思えて、アスカは低く凄みを利かせて彼らに言った。
「あとでツラ貸せ」
彼らの答えは知れていた。いつもいつも何も理解しないまま、アスカに怒鳴り付けられるたびにこう笑う。
〝ウフフクフフ〟
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