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似た傾向の色男?

「うんと、だから仕事で……」  フジはアスカの勢いにとことん怯えたのだろう。話し方に幼さが出ている。 「僕、特別保護区域で代理人してて、別荘のことも頼まれて、それでご両親様ともお会いして……」  別荘の手続きは親任せだった。アスカは父親が良心的で有能な代理人を紹介されたと話していたのを思い出す。父親は代理人がヴァンパイアというのを全く話題にしていなかった。 〝仕事となると人が変わるという評判の男でね、見た目、若くて頼りないのだけれど、評判通りだったぞ〟  父親が代理人について話してくれたことだ。ヴァンパイアというのを伝え忘れたのでもない。良心的で有能な代理人によって優遇処置の面倒な手続きが楽に出来たのを重視しただけだ。 「クソっ」  アスカは父親の年の割にハンサムな顔を思い浮かべた。今更だが、男に似た傾向の色男ぶりにむかついた。それでつい駄々っ子のように怒鳴ってしまった。 「俺が聞いてんのは!親のことじゃねぇ!」

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