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床にぺたりと?
「ふふん」
アスカは満足げに鼻を鳴らした。心とアソコの釣り合いは大切だ。乱れていては落ち着かない。相手に隙を与えることにもなる。腐れ男の時には見事に裏切られ、男の好きにされてしまった。それも目くるめく愛欲の炎の為となればご愛嬌と思えるが、目の前に立つ肉の塊にはそういった楽しみは何もない。というより、肉の塊がアルファと確信した時から、巨体への腹立ち以外に感じるものは何もなかった。
「で?」
こうして普通に話せるのは、アルファの登場を喜んだ聖霊の気紛れに、時間と空間の歪みが直されたからだ。朝の明るい日差しも平穏で、さっきまでの騒ぎが嘘のようだが、現実となるとそう穏やかとは言えないでいた。視界から瞬時に消えた下っ端のことを忘れてはならない。アルファが言った〝申し訳ない〟も、そこに重なる。
「そいつ、どうすんの?」
下っ端は哀れにも床にぺたりと腹を付けた格好で、アルファにつるんとした尻を踏み付けられていた。
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