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最後には大伯父に?

〝ほほう〟  不愛想なアスカと違って、ヤヘヱの返しは明るく響く。クソったれオヤジ二人の激闘に興奮し、口調を怪しくしたヤヘヱのことだ。年寄り臭さを変えずに嬉々として話そうが、程度の差はあっても、モンスターカフェにも何かしらの興奮があるのがわかる。 〝わたくしめの覚えによりますると、カフェなるをいとなみたるは……〟  勿体付けて言葉を切ったのも、興奮の表れと言えそうだ。一気に続くその後の喋りに、それを思わされる。 〝ナギラの大伯父が懇意にする家の娘の婚家の兄嫁の従兄弟が幼少より兄と慕う隣家の息子のそのまた息子が惚れた娘の父親が息子にと娶わせた娘の曾祖父がもらわれた先の……〟 「おいっ」  さすがにアスカは口を挟んだ。喋り出したら止まらない精霊魂に熱く燃えたヤヘヱの話は、山男は女も含めて親類縁者の繋がりを持つということでしかない。最後には大伯父に戻って行くはずだ。そこに辿り着くまで、長々と付き合ってはいられない。

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