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快諾を頂いて?

「ご満足頂けましたようで、何よりに存じます」  ナギラは透かさず軽やかにそう言って、食べ終わった皿を下げていた。空いた場所にはアイスクリーム添えのアップルパイと、キンキンに冷えたアイスティーが並べられて行く。 「てかさ……」  溶けていないアイスクリームと冷えたアイスティーを前にして、アスカは今更ながら疑問に感じた。パスタやサラダにしても、出来立てといった感じだったのを思い出す。 「ここって歩きでも半日掛かりなんだろ?っうとだな、冷めないっうか、アイスも溶けない距離って変じゃね?」 「それは……」  風の精霊の力添えと、ナギラは答えた。男が風と交渉し、個々の依頼の窓口をナギラにすることにも納得させたというのだ。そうした経緯をやや誇らしげに語ったあとで、続きを聞かせる。 「先程も、従僕をカフェに送迎して下さりますようお願い致しました、今回のような最速で慎重にといった手前勝手な申し出にも、ご快諾を頂いております」

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