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二人は真っ青に?
アスカはアスカなりに融和的に話し合った。そこが重要で、成功しようが失敗しようが頓着していない。男の屋敷と気を使い、筋を通したのだ。糧の二人の不興を買ったのなら、すぐさま実力行使に移行するだけのことだった。
「能なし上等だぜ」
声音を強めてそう返し、二人に向けて拳を突き出した。ところが勢いに気圧されたように二人同時に尻餅をつかれ、気持ちが萎える。殴り倒す直前で寸止めするしかなく、つまらなくもあった。
「何なら……」
代わりに思い付きを口にした。
「占ってやろうか?あんたらの人生ってのをさ」
二人の尻餅が魔女の占術に恐れをなしたからでないとしても構わなかった。精霊達の噂に頼るまでもなく知れる二人の人生は、拳以上の効果をもたらす。せこい手だが、平和的ではあるはずだ。
「ふふん、ジイさん執事みてぇによ、全部、クソガキの気分次第ってとこだぜ」
アスカの託宣がヌシの幻惑の上を行く。その瞬間、二人は真っ青になっていた。
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