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転生する気で?

 青年は続けた。最初、女の魂も男に執着し、来世の機会を逃しているように見えていた。そこに釈然としないものを感じて、遠目で観察することにしたのだが、結果、男に執着してというより、その時が来るのをじっと静かに待っているように思えたというのだ。 「だから、真似してみたんだ」  青年は一人で納得し、言葉を繋ぐ。 「うん、少しずつだけどね、わかって来たよ」  青年が何を思ってわかったと口にしたのかは、聞き返すまでもないことだ。男の魂は現世にある。浮遊せず、ヴァンパイアに変異していたのは想定外であったとしても、男を探し当てたと、青年のそうした理解がアスカにもわかる。その過程に齟齬があるのは事実だが、指摘してやろうとは思わない。アスカは敢えて黙っていたのだが、おとなしやかな沈黙が青年をさらに増長させることにはなった。 「それが……」  青年は悠然と手を振り、悦に行った口調で話をして行く。 「能力者に転生する気でいるのが、ね」

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