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女を思った?

「で……」  アスカは半ば嘲笑うように言葉を返した。 「あんたにゃさ、真似ってのが裏ワザなんだな」  理想だ何だ聞かされはしたが、結局は女の後追いをしたに過ぎない。そうすることで前世の記憶を残したまま、能力者として転生するのを成功させた。その意味では女のお陰というのは正解だが、それだけで可能とならないのもまた確かだ。 「……だろ?」 「まぁね」  青年は緩やかに頷き、彷徨う魂を救うという大層な目標を掲げて一心に願ったからと、おかしげに答えていた。 「転生に向ける思いは誰も彼もご立派でね、魂の冒険でもあるし、夢一杯さ、だけど肉体を持てばそうも行かない、ご立派な心根なんて欲望に蹂躙される、能力者だって同じさ、知識や記憶があっても、欲に駆られて自分の為に使うものだよ、僕みたいにね、あの方に見詰められながら、君と遣り合う為に……」 「俺……と?」  アスカはふと女を思った。そして自分への強い拘りから聞き返してしまっていた。

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