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笑ったのだ?
「ふざけてんじゃねぇぞ!」
ぴくりとした巨大熊のアソコになのか、怒鳴り付けられても平然とする美声の持ち主になのか、どちらがより腹立たしいのか、アスカにはわからないでいた。しかし、主人の思いに反して巨大熊になるとしても、アスカにとってアソコは切り離せない相棒だ。愛おしくも思っている。となれば、さらに怒声を浴びせ掛ける相手は、美声の持ち主以外にないことになる。
「クソったれが!」
美声の持ち主―――要するにヌシの誘いに応じてヴァンパイアに変異した男のことだが、その時、男は何故だかアスカの怒鳴り声を歓迎するかのように高らかに笑った。無表情が売りのヴァンパイアというのにだ。しかも男はそれを完璧なものとした。それなのに変異した年齢より数段若く見える美貌を、これまた忌々しいくらいの爽やかさでもって崩し、人間であった頃がそうだったかのような豪快さを見せて笑ったのだ。これにはアスカもお手上げとなるしかなかった。
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