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男に話して?
「ったくよ」
アスカは喉の奥でむすっと呟くように続けた。
「何なんだ?」
耳聡いヴァンパイアが聞き逃す訳もなく、目元に笑いを残しつつも口を閉じ、何を今更というかのような目付きで見返して来た。それには内心〝ふん〟と思っていたが、言いたいことには理解をしてみせた。
「あんたは解放されたんだ、ってこたぁ、クソガキをさ、マジ、クソにしてやれるっうこって、で……」
アスカとの繋がりも消えたとなる。男の魂がヌシの手に握られたのは、女への愛に執着したからだが、愛を手放したことで自由を得て、ヌシの手からも解放された。お陰でアスカも胸の奥深くに女を感じなくなった。女が生きた記憶にしても同じことだ。アスカの魂に同化し、精霊の声が聞ける能力者として、アスカが強く望めば現れるのかもしれないが、女が独自にということは二度とない。つまり男との関係も消えたのだ。そういった話を、アスカはつらつらと嫌みったらしく男に話して聞かせた。
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