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じきに目を覚ます?
「はぁ?」
アスカには意味がわからなかった。
「心得ておろうとも、身内では手が出せぬであろうに」
男にそれが答えと続けられても、さっぱりだった。むかつきもしたが、妙に感情的で異質な様相を見せるヴァンパイアに突っ掛かって、時間を無駄にしたくはない。何より先に知る必要があるのは、自室に男がいる理由だ。起こすのを哀れんでという意味のふざけた台詞で誤魔化されるつもりはなかった。
「なんで、あんたが」
アスカは間違いがないよう、一言一言に重みを持たせて、問い掛け直した。
「ここに、いる?」
「母君に頼まれた故」
「は……は、ぎみ?誰の?」
「君のよ」
「俺……の?」
「うむ、叩き起こせとな、だが……」
アスカの爆睡ぶりに〝起こすに忍びなく思うて〟となった。とはいえ、ヤヘヱと精霊達が騒いでいたのだ。母親には無理としても、アスカには聞き取れる。じきに目を覚ますと思い、椅子に座って待っていたのだと、男はそういったことを口にした。
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