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先の話って?
「あんたに従ってやるさ」
半ば声を弾ませるようにして続け、あぐらを解いて、そのまま勢いよくベッドから立ち上がった。モンスター居住区解放反対派が頑張ってくれているのだ。そうそう事件が起こるはずがなく、『人間外種対策警備』で事足りる。条件を理由に、男に付きまとわれる心配はない。アルバイト風山男を口説く時間もたっぷりある。それに今この時の最大の懸案である母親への対処もばっちりとなれば、ここで愚図るだけ損というものだ。
「……だろ?」
怒れる母親を前にして、どういった態度で接するのかは、父親を参考に考えてある。まずは謝る。その上で母親の話に謙虚に耳を傾け、さらに謝る。そうした様子を頭の中でおさらいしつつ、アスカはドアへと歩いて行った。
「っても……」
気掛かりがないとは言えず、男が出した条件に絡めて、聞いてみることにした。
「モンスター居住区解放反対派がいんだしさ、解放なんて、まだまだ先の話ってこったよな?」
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