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第6話(ライリー)
「気が付きましたか?」
僕は目を覚ましたマイケル•バーンズに声をかけた。
「誰?ここは?」
眠っていたから気付かなかったけど漆黒の瞳が潤んでいて印象的。何故かすごく惹きつけられる目をした男。
「僕はWIAの医療班のスイーツ博士。君は高熱を出してニューヨーク支部に運ばれて来たんだよ」
「スティーブは?」
「エージェント•ワイルドは君をここへ運んでからどこかに行ってしまったけど、すぐに呼び出すから待ってて」
「いや、呼ばなくても大丈夫。俺はもう平気だから家へ帰るよ」
何だか、まだ顔色が悪そう。
「まだ無理は良くないと思うけど。エージェント•ワイルドならまだニューヨーク支部内に居るはずだから、、、
「スティーブは呼ばないで」
マイケルは俯いて絞り出すように声を出す。
「じゃあ、誰かエージェントに家まで送らせるから、少し待ってて」
僕は、通信機でファミリーケアチームへと連絡を入れた。
2人は喧嘩でもしてる?上手くいってない?
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