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第9話(クリス)

ミイラ化した遺体に繋がれていた、見たこともない装置を運び出すため、僕は電気系統の回路を確認した。 「こんなの見た事がないよ。こんな進んだ技術、WIAには無い。ただ、言えるのはこの装置が延命装置じゃない事だけ。 それ以外は見当もつかない、、、」  僕1人じゃ、解析するのにも時間がかかりそうだ。 ただの武器商人であるジョンソン•ミラーが、なぜこんなに進んだハイテク技術を使った装置を手に入れられたのか? そんな事を考えていた時、突然、一発の大きな爆発音が聞こえた。 「え?なに?今の音、、、」  「グラスゴー博士、俺の後ろへ」 マイヤーズが銃を構えて入り口から外を伺う。 「敵だー!全員戦闘配備ー!」 外から大きな声がして銃声が聞こえ始めた。 「グラスゴー博士、装置を頼む。俺は外の様子を、、、 グラスゴー博士?!」 「僕は非戦闘員!」 僕は昔から痛いのが苦手なんだよ!! 銃撃戦なんて到底無理だ! 今までもなるべく現場仕事は避けてきた。 やばい、腰が抜けたかも。 「装置は君が持ってくれる?僕は腰が抜けて一歩も動けない」 「おい、嘘だろ?装置とお前を両方守るのは無理だ」 マイヤーズが恨めしそうに睨みつける。 そんな目で見られても無理は無理。 「こんな目に合うから現場は出ない主義なんだよ!」 「もういい!お前はここで待ってろ」 そう言うとマイヤーズは部屋を飛び出した。

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