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第14話(ライリー)

「待たせたな」 マイヤーズは着替えて10分程で戻ってきた。 「グラスゴー博士は大丈夫なの?」 「大丈夫だろ。撃たれた訳じゃない」 「任務はもういいの?報告はまっ、、、」 突然、キスで口を塞がれた。 「慰めてやるよ。行くぞ」 え? そんなつもり無かったんだけど。手首を掴まれ強引にエレベーターへ押し込まれた。 「ねぇ、待って、どこ行くつもり?僕は夜勤明けだし帰りたいんだけど?」 「お前の家。どこ?」 「56番街。Fresh Meadows, NY 11365」 「へぇ、良いとこ住んでるんだな」 WIA職員用の駐車スペースに到着すると黒のベンツのSUVに乗せられた。このままじゃ、家まで押し掛けて来そうだし、色々と不味い気がする。 ハッキリ言わないと。 「ごめん、1人になりたいんだ」 「分かった。じゃあお前の家の玄関まで送る」 「1人で帰れる」 「そんな顔で外歩いてたらすぐにどっかに連れ込まれるぞ。俺じゃ無いヤツにな。 お前は危なっかしいんだよ。ただでさえ目立つのに」 「分かった。でも、今日は本当に何もする気は無いから。慰めは要らない。1人にして」 「残念」 スティーブの事考えながら他の男に抱かれるのは無理だ。 僕はバイセクシャルだけど、男性との恋愛は色々とトラウマもある。 マイヤーズの車で自宅まで送り届けて貰った。 玄関の前で別れを告げて鍵を開けようとドアノブを持ったら開いた。 「え?鍵かけ忘れてた?」 ドアを開けた途端、自宅が荒らされている事に気付き驚いて後ろに倒れた。 「マ、マイヤーズ隊長行かないで」 マイヤーズは車に戻ろうと背を向けていたがすぐに引き返してくれた。 「どうした?!」 「家に、家に誰か侵入したみたい」 「なんだって?!」 マイヤーズ隊長は銃を構えるとドアをそっと開き身体を滑り込ませた。 僕は動けなくなって玄関に座り込む。 どうしよう。どうしよう。どうしよう。 アイツだったら、どうしよう。 怖いよ。 家がバレたのかもしれない。

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