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第21話(クリス)
さて、チームグラスゴーは僕の部屋へ集合した。
アーロンことエージェント•スナイダー。
元FBI行動分析課にいた凄腕プロファイラーだ。
ワシントン本部の勤務時代に、ある凶悪事件でアーロンと数人で捜査チームを組んだ事がある。
その時に親しくなって、今では名前で呼び合うし、食事に行く仲だ。
彼は僕より13個も年上だけどね。
そして僕の相棒で助手のダッシュ博士。
専門はロボット工学だか、WIAでは主に武器を作っている。
最後に分析官で凄腕ハッカーでもあるガルシアがモニター越しに参加した。
「アーロン、現場検証ご苦労様でした。報告して」
アーロンには先程までライリー宅の現場検証に行って貰っていた。
彼の得意分野は行動分析、プロファイルだ。
化学捜査班の捜査とは異なった視点から捜査をする。
「第一容疑者のニック•カーターは典型的な秩序型犯罪者です。知能も高く計画的。
以前の不起訴になった事件ファイルを見ましたが現場の状況から見て今回の犯人とは思えません。
足跡の不始末や部屋を乱暴に荒らしている点、後はキッチンに雑に置かれたバラ。
前の事件ではライリー博士の恋人にターゲットを絞って実に慎重に犯行計画を練り、足がつかないように徹底的にアリバイを作っていました。
恐らく、以前の事件ファイル見た何者かがカーターの犯行に見せかけようとした」
「成る程。じゃあ、まずは容疑者を洗い直そう。アーロンは真犯人のプロファイルを続けて。ガルシアは付近の防犯カメラを徹底的に調べてくれる?ダッシュは僕のサポートについて科学技術班の鑑識データからアプローチしよう」
ライリーの力になりたい。
彼の為に出来る事があれば何でもしたい。
叶わない恋でも。
それでも、好きな人には笑ってて欲しい。
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