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第24話(ライリー)
すごく楽しい。
スティーブに失恋したり、家宅侵入されたり、心が凄く疲れていたから。
グラスゴー博士と星の話をする時間は全部忘れられた。
博士は子供みたいに星に夢中で。
目をキラキラさせて話すグラスゴー博士に、僕まで童心を思い出させて貰った。
きっと彼はすごく純粋なんだろう。
僕の恋愛してきたタイプとは全然違う。
こんなに純粋で素敵な人、見たことない。
僕は釣り合わないとも思った。
「夜が明けちゃう」
寂しそうにグラスゴー博士は呟いた。
楽しい時間はお終い。
弱ってるから、つい人に甘えたくなるけどこの人には手を出しちゃダメ。
ダメ。
ダメ。
絶対に。
肩が触れ合う距離に居る。
一枚の毛布と体温を分け合う。
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