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第26話(ライリー)

翌日、僕は休みなのにオフィスの簡易ベッドでダラダラ朝寝坊していると部屋を軽快にノックされた。 「はい」 返事をするとすぐにドアが開いた。 「どうも。スイーツ博士?」 「ええ」 WIAニューヨーク支部にしては珍しい渋いタイプ。WIAのエージェントよりFBI捜査官の方が似合いそうなネイビーのスーツに身を固めた男が入ってきた。 「失礼、私はエージェント•スナイダー。グラスゴー博士の旧友で、今君の事件を手伝っている」 「そうなんですね。ありがとうございます」 「少し事件の件お話ししても?」 「ええ、大丈夫ですよ」 「今回、あなたの家では家具や食器などが壊されていない。ただ本棚の本を床に落としたり、クッションを床に落としたりと、物取りに見せ掛けようと荒らしたにしては遠慮が見える。 犯人は社会的地位が低い労働者やケアワーカーなどの仕事に従事しているか、、、顔見知りの犯行の可能性も高い」 「顔見知り?嘘でしょ、、、」 「また、ニック•カーターの事件かのようにバラをキッチンに残しているが、状況が全然違っている。 そもそも秩序型でソシオパスのニックの犯行で無い事は明らかだ」 「確かに、、、僕もニックほどの天才が僕の研究に興味を持つなんて思えないんですよね」 「君や周りからニックの事件を聞いたりしているという可能性も大いにある。事件の事、話した人は居ますか?」 「友達や親しい同僚なら」 「僕のプロファイリングでは足跡から見ても犯人は女性。顔見知りで20代後半〜40代後半。高級住宅街でも人目をひかない白人。 社会的地位が低いかケアワーカーなどの仕事の従事者、人に使われる弱い立場にいる女性だ。 計画性の低さから衝動的な犯行だろう。 心当たりのある人物は居ますか?」 「なんだか、僕が尋問を受けている気分」 「失礼、前職はFBI捜査官だからね」 「やっぱり」 「それで犯人の心当たりは?」 「、、、います」 

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