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第31話(クリス)

「ホップスに関する全ての情報にアクセスしました」 ガルシアからはすぐに連絡があった。 「彼女はニュージャージー育ち。救急の看護師としてのキャリアを認められて約8年前にWIAにヘッドハンティングされています。 夫とは3年前に離婚、一人娘のアイリーンは、、、、、、モニカと同じプロジェリア症候群を患っています、、、」 ガルシアは沈黙した。 「やっぱり僕の装置でモニカから何か情報を引き出したかったのか。モニカはデウスでプロジェリア症候群を完治させている。 それにライリーの研究は人工皮膚再生医療。 プロジェリア症候群による四肢(両手・両足)末梢の皮膚の萎縮、硬化の治療にライリーの研究が必要だったのかも」 「犯人はホップスで決まりじゃねーか。ジョンソン•ミラーの装置もミイラ化した死体に繋がれてた。関連がありそうだ」 「そうだね。理由は全て娘のため。 、、、でもホップスはどうやってドアロックのスキャンを空白に出来たんだろう?このカードキーは特殊な電磁波を使っていて専用の機械が無ければ改竄が出来ない仕組みだ。 それに機密情報アクセス権限がレベル2のホップスがジョンソン•ミラーの装置の事を知ったのは何故だろう? う〜ん、、、どうも気になる」 「何がだ?」 「ホップスが本当に犯人かな?」 「どういう事だ?」 「なんて言うか最初からホップスを犯人にする筋書きでもあったみたいだよ。まるで誘導されているようでしっくり来ない」 「ホップスに話を聞きに行く。それが一番早いだろ?」 確かに。マイヤーズ隊長に賛成だ。 「行こう」

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