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第33話(クリス)

医療班のフロアで近くに居た看護師に声をかける。  「ホップスは先程帰りましたよ。今日は用事があるとかで朝に午後から非番になったって聞いてます」 「ありがとう。今から追いかけよう」 マイヤーズ隊長とエレベーターへ向かおうとすると 「今日はホップスどうしたんですか?さっきもスイーツ博士が追いかけて行きましたよ」 「え?ライリーが?!」 「はい、多分10分程前です」  「急ぐぞ」 マイヤーズ隊長は走り出した。 「そうだね」 僕たちは慌ててエレベーターへ向かう。 それからすぐにガルシアに通信を繋いだ。 「ガルシア、ホップスの住所と通勤ルートを通信機へ送って!」 「はいはい、お安い御用です博士!自宅はウッドブリッジのチャーチストリート。今、地図を転送しました。ホップスはメトロを使ってますね」 「ありがとう!じゃあ西に回ろう!」 「ok」 地上へ出て2人で走り出すとすぐに異常に気付いた。 血だ。 大量の血痕がある。 「まさか、ライリーの?!」 僕は血の気が引くのを感じた。 「ホップスかもしれねーだろ?どっちにしろ、ここで何かあったな」 血がべったりついた足跡は右手側にあるツゲが生茂る茂みに向かっている。 「血痕を追うぞ」

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