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第35話(クリス)
「ガルシア、至急動かせるチームはいる?」
「直ぐ確認します。え〜と、え〜と、あ!エージェント•メイのE(エコー)チームが訓練室に居ます!」
「緊急出動要請かけて!
ニューヨーク支部の敷地内に侵入者だ。
スイーツ博士とホップスは行方不明に。2人の通信機の位置情報を確認して!大量の血痕もあるから医療班は緊急待機」
「は、はい!」
「それからハワード支部長に連絡して緊急プロトコルのコードイエローを発動させて!ニューヨーク支部付近の封鎖をお願い!動かせる監視カメラとドローンは総動員して!手が空いてる分析官を全員かき集めて!」
「りょ、了解しました!」
「マイヤーズ隊長は僕とこのまま追跡するから、E(エコー)チームは出動したらマイヤーズ隊長に繋いで」
急がないと!
まだ近くに居るはずだ。
物理的に距離を取られる前に!
「グラスゴー博士!」
すぐにガルシアからコールバックだ。
「スイーツ博士の通信機は部屋に置かれたままみたいです!それから、、、ホップスの通信機が猛スピードで南へ向かってます!速度からみて車で移動中です!」
「おい、ホップスが車で移動は無理だ」
マイヤーズ隊長が振り返る。
「どういう事?」
「死んでる」
先を歩いていたマイヤーズ隊長の足元には血だらけのホップスが倒れていた。途中で力尽きたのだろう。
「ガルシア、医療班を呼んで!西側のツゲの茂みの中でホップスが倒れてる」
「じゃあ、誰がホップスの通信機を持って移動してるんだ?それにライリーはどこだ?」
「迷ってる暇は無いね。ホップスの通信機を追おう」
その時、背後から数台のバイクの音がした。
「あんた達徒歩で追うつもり?さっさと乗りなさい」
エージェント•メイこと鬼軍曹が仕切るE(エコー)チームは4人。
黒髪の年齢不詳、アジア系女性でWIA最強エージェントのメイ、他に女性のブリジット、男性のデイビスとディーク。
僕はデイビスのバイクの後部座席に、マイヤーズ隊長は「どけ」と言ってディークのバイクの運転席の方へ乗り込んだ。
ディークはマイヤーズに運転席を譲り後部座席に回った。
「追うわよ」
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