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第44話(ライリー)
誰かの話し声がする。
ずっと聞いてた声。
僕の事、ずっと励ましてくれた声。
あなたは誰?
「目が覚めたか?」
「マイヤーズ隊長?」
全身の倦怠感。
「大丈夫か?丸2日、意識が無かった」
ゆっくり上半身を起こすと少しだけ頭が痛い。
「多分、もう大丈夫」
マイヤーズ隊長が椅子から立ち上がって身体を支えてくれた。
「助けてくれてありがとう」
涙が溢れた。
「お前いつも泣いてるな」
そう言うとそっと抱き締めて背中を撫でてくれた。
「後、お礼を言う相手は俺じゃない」
「え?」
「お前を助けたのはグラスゴー博士」
あの声、、、やっぱりグラスゴー博士だった!
「今、呼んで来るから待ってろ」
「ありがとう」
ずっと僕を励ます声がしてた。
マイヤーズ隊長じゃなくて、グラスゴー博士だった。
今は確信してる。
絶対に彼だ。
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