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第45話(クリス)

「あ、ライリーの部屋に時計忘れちゃった」 自分の部屋に入って気付いた。 すぐに戻ってライリーの部屋のドアを開けた瞬間。 ライリーとマイヤーズ隊長が抱き合っている姿を目にした。 僕は何となく後ろにそっと下がって、時計はそのままに自室に逃げ帰った。 「や、やっぱり、そうなるよね」 あの2人ならお似合いだよ。 美男と美男。 マイヤーズ隊長みたいなカッコいい男性がライリーには似合ってる。 ライリー、、、 いや、スイーツ博士。 君の幸せを心より願っているよ。 君の幸せに僕が関係無くたって。 いつも。 それに君が無事だっただけで僕は本当に幸せだよ。 「グラスゴー博士!ライリーが目覚めた」 マイヤーズ隊長が部屋に呼びに来た。 「ドクター•ソナを呼んであげて。僕、思ったより疲れてたみたいだから少しだけ休ませてもらうよ」 「、、、そうか、お大事に」 「ありがとう」 マイヤーズ隊長が部屋を出ると毛布を掴んでデスクの下に潜り込んだ。 幸せを願ってるけど、ちょっとぐらい落ち込んでもいいよね?

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