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第47話(クリス)
「おい」
「あ、マイヤーズ隊長!」
「飯一緒に食うぞ」
食堂に居るとマイヤーズ隊長がまた僕の向かいの席にドンと腰を下ろした。
「僕は仕事思い出したからコレは部屋で食べるよ」
トレーを持って立ち上がろうとすると強い力で左手首を掴まれた。そっちは骨折している方だ。
「は、離してくれない?」
「お前が俺を避けてる理由を言えば離してやる」
「避けてない」
「お前頭いいのに嘘は下手だな」
確かに。バレバレだよね。
「分かった」
「で、どう言う事なんだよ?」
「、、、」
「言えない事なのかよ?これでも俺はお前の3人目の友達になったと思ってんのに」
「ずるいね、そんな風に言われたら友達が少ない僕は白状するしかないじゃん」
「で、どう言う事だ?」
「その、、、えっと、、、」
「、、、、、、、、、」
緊張する。せっかく友達になれたのに。
心拍数上がってきた。
「僕ライリーが好きなんだ」
「で?」
「で?って?!」
「何で俺を避ける理由がライリーなんだよ」
「え?君達、付き合ってるんじゃないの?!」
「ただの同僚?まあ、若干、同僚以上?」
「え?ただの同僚?同僚以上?どっち?」
「まあ、兎に角、アイツと俺は何も無かった。付き合ってもねーよ」
「でも抱き合ってたし」
「は?いつの話だよ」
「ライリーが目覚めた時」
「あんなのスキンシップだ。お前もハグするか?」
「や、ハグは大丈夫」
「遠慮すんな」
マイヤーズ隊長が笑った。
怖い顔してるのに、やっぱり優しい。
それに比べて僕って、、、
勝手に勘違いして、、、
何やってるんだろ。
「マイヤーズ隊長、ごめん、避けたりして」
「ブレッドでいい。俺もクリスって呼ぶ」
ブレッドとライリーが恋人同士じゃ無いからって僕が恋人候補になれる訳じゃ無いけど。
やっぱり逃げるのは辞めよう。
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