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スイーツ博士の憂鬱1
僕は数年ぶりに恋人が出来た。
名前はクリストファー•グラスゴー。
僕よりも7歳年下の24歳。
IQ198の天才。専門は物理学、量子力学。
少しだけシャイなロマンチスト。
そして童貞。
「それでね、それでね、その恒星を太陽の8倍以上の恒星と仮定して中心部に鉄が作られ、ヘリウムと中性子に分解される。
このときエネルギーが吸収されるため恒星を支える圧力は減少し重力崩壊が起きる。
で、超新星爆発!ドカンッ!」
今は恒星の最後を嬉しそうに語っている。
だめだ、このパターン。喋り疲れて赤ちゃんみたいに寝る。
絶対に今日は寝かさないんだから。
付き合い始めて1週間。
毎日僕の部屋に泊まりに来るのにキス以上に進まない!
僕だって男だ。
この歳になってプラトニックな恋愛はなかなか厳しい。
昔はそれなりに男女問わず恋愛して来た。
ここは僕がリードする!!
「クリス、超新星残骸の話はまた明日にして、そろそろ、、、」
すやぁー
「え?寝てる、、、」
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