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スイーツ博士の憂鬱3
2人とも、何を食べたのか忘れちゃう様な上の空で食事を済ませると、殆ど無言で僕の部屋に戻った。
う、、、僕まで何だか緊張してきた。
初エッチがWIAの施設内の簡易ベッドなんて味気なかったかな?
でも僕は今、ニックに自宅がバレていて家に帰れないし。しばらくはクリスみたいにオフィスキャンプ生活。
ムードを重視してたら季節が変わりそうだ。
部屋に入るとすぐに電気を消して、いつものようにプラネタリウムの灯りを点けた。
「クリス、緊張してる?」
「うん、、、、本当に僕で良いの?」
「クリスが良いよ。クリスとしたい」
「ライリー」
ベッドの前までクリスの手を引く。
キスをするとクリスは少し緊張していつもより身体を硬くした。
深い深いキスをしてからベッドに座る様に促すとベルトを外す。
「ちょっとまっ、待って!」
もうクリスは慌て始めてる。
ジッパーを下ろして下着に手を入れた。
「今日は待たない」
そっと握って口に含む。クリスの味。
「そ、そ、そんなとこ舐めたら汚い」
舌を使って裏筋から亀頭まで舐め上げるとビクッとクリスが震えた。
「汚くないよ」
「ラ、ライリー!」
喉奥まで深く咥え直して扱くと、僕まで喉が擦れて感じちゃう。
強く吸うと先走りの精液の味がした。
「クリスのすごく固くなってる」
僕はクリスのズボンやシャツを順番に剥ぎ取って全身にキスをしていく。
顔を真っ赤にしたクリスはまた泣きそうな顔。
「あ、あの、ラ、ライリー、さ、触りたい君に」
「いいよ。僕のどこに触っても良いんだよ」
震えながら僕の頬、首筋、胸に触れる。
「直接触って」
僕も着ていた服を全部脱ぎ捨てた。
大切そうに、そっと触れるクリスの指先。
胸やお尻、クリスが触れた場所全部が気持ちいい。
好きな人に触れられるとそれだけで幸せな気持ちになる。
「クリスのコレ挿れて」
僕の後ろは慣らしておいた。コンドームもジェルも準備済みだ。
「僕なんかで本当にいいの?」
「クリスが良い」
笑いかけるとクリスは少し安心した様な表情になった。
「君が好きだ、ライリー。本当に。
僕を好きになってくれてありがとう」
「クリス、僕もあなたが大好き」
ずっと緊張して泣きそうな顔をしていたクリスは、少しずつリラックスしてくれた。
その日、僕達は初めて心も身体も繋がった。
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