21 / 173
第20話※
十分キスを堪能した後、どちらともなく唇を離す。お互いに息は上がっており、頬は熱っていた。
「ん、きもちわるいの、なくなった。」
ニンマリと締まりのない笑顔をする。いつもと同じ笑い方のはずなのにエロく見える。
「下も触って。」
俺の手を掴み、結城の勃っているソレへ誘導される。
その結城の行動に、俺は思わず喉を鳴らしてしまう。
「後ろも触って。」
次は後ろの穴は手を誘導された。
「後ろ、指、入れられた、から」
「え、指だけ?」
「うん。」
その言葉に体重を勇気に預け、安心する。よかった。てっきり最後までやられたのだと思っていたから。
「いいんちょ?」
「ううん、なんでもない。」
手を結城の勃っているものに添え、上下に擦る。
「名前で呼んで。」
委員長と呼ばれるのは背徳感があって居心地が悪い。
「ん、あっ、!けい、たっ。」
結城は俺の首にしがみつく。
「けえ、た、ンン、けいた、」
何度も何度も、歯止めが効かなくなったように名前を呼んでくれる。
「あっ、イクっ、、」
手の中で果てた。
荒い息を落ち着かせるようにキスを繰り返す。
「けえた、挿れて。」
腰を押しつけて、誘ってくる。
「ダメ。切れてるでしょ。」
着替えさせている時に気付いたが、後ろの穴は切れていた。
「じゃあ、切れてなかったら挿れてくれた?」
返答はしなかった。キスで誤魔化す。
挿れたい。
けど、そんなことをしたらあいつらと同じだ。結城は、慰めてほしいだけで俺が好きなわけではない。
結城は疲れてか、また寝た。
ともだちにシェアしよう!