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第39話※
「ん」
唇を塞ぐ。
チュッ、チュッと触れるだけのキスを。
少し開いた口を狙って舌を入れる。
「あ、ん…んん」
声はくぐもって消えた。
ジュッという唾液を吸う音も卑猥に聞こえる。
一生懸命舌を追ってくる結城が可愛い。
攻められることには慣れてないのだろうか。
こんな見た目をしておいてウブだ。
「んん。」
一度唇を離す。
結城は寂しいのか繋がっている糸を、舌を突き出して追っている。
エロいな。
「ベッドいく?ソファでする?」
「ベッドがいい。」
するりと首にまわされた腕を固定して抱っこする。
結城のあったかい体温が気持ちいい。赤ちゃんみたいだ。
ベッドに下ろそうとしてもしがみついて離れないから一緒にベッドに沈み込む。
キスを再開すると、また結城は一生懸命舌を動かした。
「チュ、ん……は……ンん。」
満足するまでキスをしていたらどちらのかが分からないほど息が上がった。
「キスをするのに夢中で、息をするのを忘れてた。」
「はぁ、、はっ……なにそれ。」
ふふっと結城は笑みをこぼす。
「俺も忘れてたかも」と言ってくれるのが愛おしい。
「触るね。」
こくんと頷いたのを確認して、下部に手を伸ばした。
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