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第21話

 図書室のドアを開くと1人で静かに勉強している姿があった。  ルイは今日も今日とて朝から寮で揉め事を起こしたばかりだった。相変わらず、すぐに突っかかってしまう。  けどちゃんとここには来てくれる。  近くに来ても気づかないと思ったらイヤホンをして音楽を聴いていた。  集中している姿だから少し離れた席に座る。  国語と物理は補習を受かることができた。  あとは数学と英語だ。  ルイが筆箱の中のものを取ろうと顔を上げた時にこちらに気づいた。  「いたんだ。」  イヤホンを片方外してそう言う。  「勉強してたから話しかけないほうがいいかなって。」  「…恥ずかし。」  自分が真面目にやってたことを見られたくなかったのだろうか。  「何聴いてたの?」  「“ウルカ”っていうバンド。」  近づいてスマホを覗くと“uruca”と表示されていた。  「聞く?」  そう言われてイヤホンの片耳をもらう。  流れてきた音楽は思ったより激しくて、でも、ポップでリズミカルで、彼女へ送るラブソングだった。

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