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第37話
昼を過ぎても波の調子が良かったため、サーフィンを続ける。
俺はサーフボードにうつ伏せになったまま、海にされるがままになっていた。
あー、いい波きたなって思っても乗る気がない。
「圭太!見てた!?……圭太?」
「あっ、何?」
「いやっ、呼んだだけ。俺、向こう行ってくるね。」
「おー。」
結城は指を刺した場所に向かっていった。
随分と離れたところまで流されたけど泳いで戻る気にもなれないからその場にいる。
ユラユラ、ユラユラと波に揺られ、背中までかかってくる海水が気持ちいい。
あー…。
目を瞑ったらもう開ける気が起きない。
「圭太!?」
ボードが一回転して海に沈められたところで俺の意識はどこかへ行った。
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