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番外編:ルイもしたい⑦
やっぱり今日のルイはどこかおかしい。
朝食中にいきなりあーんしてきたり、洗い物の時に背中にくっついたり、しまいには俺の歯を磨いてくれた。
甘えている、というわけでもない。
でもいじっぱりな性格のルイが、今日のように構ってくるのは珍しいし可愛かった。
「ルイ、それ寒くないの?」
着替えてきたルイは、ダボっとしたロングTシャツ、それに短パンというような格好だった。
夏とはいえ、この寮は冷房がよく効く。
短パンは女の子が履くような短パン。パンツと変わらないんじゃないかっていうくらい。
ロンTを着ているから下を履いていないようにも見える。
そんな服は可愛いルイだから許せて、他の男にはできないだろう。
「いいじゃん。今日特に出かけないし。」
「…ルイがいいならいいけど。」
俺としてはムラッとくるからやめてほしい。
ルイはそんなのもお構いなしにまた密着してくる。
「ねぇ、ゲームしようよ。」
俺をソファに座らせると足の間にルイが座ってくる。
「ねえ、圭太弱くない?」
「いつもはこんなんじゃないはずなんだけど。」
ゲームをしている間はルイの挙動に堪えるのに必死だった。
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