なんとなく、なんとなくだけど、ルイとそういうことをするのは早いと思っていた。 　一度怖がらせたこともあると思う。 　まだ未熟なルイを見て、することは当分先にしようと思っていた。 　別にしなくても愛は育めるわけだし。 　「ルイ…」 　何か感化されて、思い当たりでこの行動を起こしているのだろうか。そう思ってルイの手首を握る。 　あ。 　ルイの手は震えていた。 　この言葉がルイが一生懸命出した言葉で、勇気を振り絞ったのかがわかる。 　「うん、しよう。」 　俺にできることはそれに全力で応えることだった。 　視線が混じり合い、自然と顔を近づけると目を閉じる。いつもとは違う濃厚なキスをする。 　「んっ、、あっ、」 ルイはそれにチロチロと合わせている。 　舌が可愛い動きをしているもんだから、自分の下で絡めて吸う。 　ルイが全身でビクッと震えた。 　それもお構いなしにキスを続ける。 　逃げることのできないルイは体を捩り快感から逃げようとしているがそれも抑え込む。 　トントンと胸を叩かれてやっと唇を離した。 　「っは！………はあっ、はあっ、」 　キスをしている最中は呼吸をしていなかったのだろう。ルイは胸を上下させ息を吸う。 　「なに、これっ…」 　目の前のルイはすっかりとろんとしていた。