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番外編:ルイとデート
「絶対についてこないでよ!!」
玄関前。
俺らと向かい合っている結城に対して、ルイが指を刺す。
「はいはーい」
結城は俺らに向かって手を振る。追い払っているようにも見えるが。
「二人っきりのデート、楽しんでおいでよ」
「言われなくても、楽しみますよーだ!」
睨んでいるルイににんまりと微笑む。
「圭太」
「ん?」
さっきとは逆にちょいちょいと手招かれる。
チュッ
近づくとほっぺにキスをされた。
「いってらっしゃいのちゅー。」
いたずらっ子ぽく、歯を見せて笑う。
「あ、ねぇ!」
ルイは俺を結城から引き離す。
「ほら早くしないと俺に圭太取られちゃうよ?」
「今日は僕の圭太だから!いってきます!」
ルイに引っ張られる形で部屋を出た。
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