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ルイとデート 4
「あれっ、二つも買ってきてくれたの!?」
「だってルイも食べるでしょ?」
「いやっ、僕はクレープとかそういう…」
ルイの頭を唐揚げの入ったコップで小突く。
「うそつけ。甘いの嫌いじゃん。」
「う…」
言い返せなくなったルイに唐揚げを渡すと素直に受け取る。
「できたてだから、美味しいうちに食べなよ。」
ルイは五個入りの唐揚げをすぐに平らげた。
「次何食べる?」
「…肉まん。」
そこのお店はルイがさっきからチラ見していた場所だった。
「りょうかい。買ってくるよ。」
ルイは大人しくベンチに座って待っててくれた。
「次どこいく?」
そう聞くと、慌ててルイはスマホを取り出す。
「ここ!展示会に行きたいの!」
とある展示会のウェブサイトを見せてくる。
それは俺が好きな海外映画の個展だった。
でもそのウェブサイトで嫌なものを見てしまった。
「これ、もう終わってる。」
「うそ!」
日付の書いてある場所を指さす。
「ほんとだ、」
またルイは落ち込んでしまった。
「どうしよう」
行きたくて落ち込んでいるというより、デートのプランが台無しになって落ち込んでいるんだろう。
「ルイ。」
呼びかけると顔を上げる。
「ゲーセン行こうよ。」
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