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『投石』

 教室で待っていなかった僕を追いかけるようにして下駄箱に現われた園田は僕の腕を掴むとすぐ側の保健室へと連れ込んだ。  鍵は開いていて校医も中にいたけど、「今から職員会議に出るんだけど」と言われて、「俺が手当てするからいい」と園田が応えて、「後で締めに来るから」と出て行ってしまった。  保健室は中から鍵が閉められない。扉を閉めて2人きりとはいえ、いつ誰が入ってくるかも分からないのに……園田は僕をすぐさまベッドに組み敷いた。 「ここが弱いんだよな」  言いながら手を前に回して胸の突起を摘んだ。 「あ……」  ギュッと摘まれると中にある園田を締め付ける。  首を横に振ると、「嫌じゃねぇくせに」と腰を揺すられた。 「ああっ……もっと……」  本当はもう止めて欲しい。だけど、馴れているふりが必要なのだ。淫乱だと園田に思われるための。  何度も、何度も園田に抱かれて馴れては来ても、心は馴れる事はない。 「もっとどうするんだよ?」 「もっと……中擦って……ぎゅっと摘んで」  流されてしまうと名前を呼びそうだ。愛しさに抱きついてしまいそうだ。  涙を流してしまいそうだ。  僕だけの物になって欲しいと懇願しそうだ。だから、今だけ。園田が僕の中にいる時は僕だけのものだ。  2日と開けずに抱かれる。  2日目になると不安になる。園田に飽きられたんじゃないかと。 「もっと緩めろよ」  背中に園田の体重がかかって押しつぶすようにしてベッドに押さえつけられる。 「……苦しいから、早く終わらせて」  重みを受け止めて包まれると胸が苦しくなる。

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