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『熱い夜』

「落ちても知らないからな。後で文句言うなよ」  園田は自分でタオルを取ると、僕の腕を取って、首に導いた。  胸を擽られて、指先が押しつぶすように触れる。反対側は唇に食まれる。 「ん……あっ……」  口からあふれ出す甘い声が、益々煽る。  強く摘まれて、舐められて、吸い上げられて、快感に仰け反る。だけどその手は離さないように、園田の肩を掴んでいた。  徐々に濡れた激しい音を立てる口付けが、胸から下へと下がっていく。  すでに熱く立ち上がりつつあるそれを園田の手が布越しになで上げると、甘い吐息と共にあふれ出たものが染みを広げた。  するりと脱がされて、広げられた両足の間に身体を滑り込ませた園田は、内ももにまで口付けを施す。  そんなところに触れられるのは初めてで、戸惑いに足を閉じようとするが、それは園田の手が阻止する。 「色白いな」  痛いほどに吸い上げて、痕を残された。いつもなら残すなと怒るけど、今日は黙って許した。内ももから中心に向けて口付けが施されて、その舌が、そこを舐めた。 「そっ園田っ止めっっ」  バタバタと暴れると、ガッチリと押さえ込まれた。 「時間気にすること無いからな」  意地悪く笑った園田の瞳は欲情を称えていて、そうさせているのが自分だと思うと優越感にも似た感情が自分の中に溢れる。だけど、羞恥には変わりなくて、「な、舐めるのやだって」と抵抗するが、「優しく抱かれたいなら大人しくしてろ」と掠れた声が言った。  コクコクと頷いて、園田が離れたことで、放された手でソファーを握り締めた。

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