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『甘く、優しい』

 ベッドに両手を張り付けられて繋いだまま唇が身体に痕を残した。  その唇が触れるたびに身体が熱くなる。握った手を強く握り締めてしまう。 「ああっ……あ」  仰け反って甘い吐息を盛らす。激しく喘がされるのとは違う。ゆっくりとゆっくりと身体を熱くさせる。  じれったくて身体を捩っても両手を繋がれたままじゃ動けない。着たままのTシャツの上から肌を噛まれて、それもじれったいのに脱がしてもくれない。 「……あっ……その、だ」 「ん?」  シャツの裾を噛んだまま顔を上げる。 「手、手離して」 「そのうちな」  強く握りなおされた。  手から温もりが広がる。 「手……繋いでていい……んあっ……でも、シャツ……」  園田はパンツしか履いてないけど、僕はシャツも着ている。手の温もりが伝わるように、肌からもその温もりが欲しい。  意図を察したのか園田が手を離してシャツを脱がすと、そのままパンツも脱がされてしまった。園田は自分のパンツも脱ぐとまた両手を繋いだ。  シャツを脱いで露になった胸に口付けをする。 「んっ……あ」  胸の突起を舐め上げられて、吸い上げられて、水音を立てられる。尖るとそれを押しつぶされる。甘い声に熱がこもる。手を握り締める。胸に赤い痕が残される。 「ぁああっ……んっ」  突起を噛まれて、不意なことに声が上がってしまった。  胸から徐々に唇を下に移動される。すでに熱く立ち上がっているものの先端に「チュッ」と唇をあてられて、ビクッと震えた。そのまま熱い口内に含まれてしまった。「……やっ……あっ、園田っ。ダメ」

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