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『甘く、優しい』
「ああっ」
グッと最奥まで押し入られて、上体を倒されて、足が胸に付くほど曲げられる。
「いいな、その声……本当、極上だよ」
吐息の混じった熱い声。眉間に寄せた皺。どれもが官能的で、僕を虜にする。そして、僕を求めてくれる。
「……テツ……あっ……き。すき」
思わず零れる愛しい言葉。その口付けがもっと欲しくて、もっと求められたくて、腰を自ら動かした。
「覚悟しろよ?」
その動きを園田が見逃すわけは無く、ゆっくりと引き出して、最奥を突き上げた。
足と共に持ち上げられた腰を上から押し込むように叩きつけられて、その衝撃に仰け反る。甘く、熱い声を上げてしまう。
片方の手を離して、その手がしどとに濡れた僕を掴んだ。
「あっ……ダメっ……いっちゃ……」
「イケよ」
意地悪く笑う園田に、胸を喘がせて自由な手で園田の肩を叩くも、それは力が入らず、甘えたような仕草になってしまうだけだ。
揺すぶられ続けて、与え続けられる快感に涙を流すと口付けがそれを拭う。
「……あっ……テツッ、テツ……」
「ああ、いいぞ」
掠れた声がたまらないと続けて、一層激しく腰を揺すられた。前を掴んでいた手が離されて、両手を繋がれる。万歳をするように頭上で両手を繋がれて、腰の動きだけで追い詰められる。
「ああ…………」
意識が遠のきそうなほどの快感に仰け反ると中にある園田を締め付けた。その動きに中で園田のものが震えて、叩きつけるように最奥で爆ぜるのを感じた。
ハアハアと荒い息を付いて、ぐったりと園田を見上げる。
「……このまま、抱き締めてもいいだろう?」
園田も息は荒い。そのまま僕の上に倒れ込んで全身で包むように覆いかぶさった。
ズルリと自身を引き抜かれた。
少し汗ばんだ肌が重なり合う。
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