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我慢しろなんて拷問
「苦しそうだね……待って。今、楽にしてあげる」
結城の手が器用に篠宮のベルトを外した。ファスナーが下ろされ、中から固くいきり立ったものが飛び出す。
「服の上からちょっと触っただけなのに、もうガチガチじゃん。口では嫌々言ってるくせに、ほんと好きなんだから」
ためらいもせず、結城は篠宮の両脚の間にあるものを口に含んだ。
大きく咥えこんだかと思うと、舌全体を幹に添わせてぺろぺろと舐め上げる。直接的な快感よりも、会社の部下に野外でこんなことをさせているという事実が、身体の芯を熱く昂ぶらせていった。
「やっ……」
篠宮は身をよじったが、その動きは完全に読まれていたらしい。篠宮の服の両脇に手を掛け、結城はあっという間にズボンと下着を膝まで引き下ろした。
「ば、馬鹿……」
消え入りそうな声で呟き、篠宮は自分の腰から下を見下ろした。
奥の窄まりに近いところに、冷んやりとした草が直接触れている。いくら誰もいないとはいえ、太陽の下で下半身を露出しているなんて、とうてい自分の身に起こり得ることとは思えない。
「篠宮さんって、脚キレイだよね。真っ白で、太ももなんて超すべすべ……明るい所で見ると、篠宮さんがどれだけ綺麗かよく分かるよ。こんなに清純そうなのに、キスもエッチも大好きだなんて……たまんない」
半分ほど脱げかかったズボンからさらに片脚を抜き、結城は篠宮の両膝を割り開いた。固く締まった蕾が、吹く風と太陽の光に隠すものもなく晒される。
「痛くないように、ちゃんと準備してあげるから……待ってて」
そう言うと、結城はポケットから何かを取り出した。
アルミ製の小袋で、化粧品かシャンプーの試供品のようだ。だがもちろん、このタイミングで化粧品など出してくるわけがない。
「個包装ってほんと便利だよねー。持ち歩くにはぴったりだし。これなんてもう、俺のためだけに作ってくれたのかと思ったよ」
結城が小袋を開け、とろりとした中の液体を手のひらに受ける。一回分ずつ小分けされた潤滑剤だと察しがついた。
「こんな時まで持ってきてるのか」
「当たり前だよ。もうこれは、絶対に忘れちゃいけない俺の必需品。ムードがぶっ壊れようがなんだろうが、篠宮さんに痛い思いさせるよりはマシだもん」
「……君が我慢するという選択肢はないのか」
ぬるぬるとした指が後孔に入ってくるのを感じながら、篠宮は呆れた声で呟いた。
「あるわけないでしょ。こんなに可愛くて魅力的な恋人が近くにいるのに、我慢しろなんて拷問だよ。これでも十回に一回くらいは我慢してるんだから、褒めてくれたっていいんじゃない?」
結城の指が根元まで入り、感じるポイントを念入りになぞる。指の数が増やされ、ゆっくりと抜き差しされる感覚が官能を高めていった。
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