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第6話 見えない鎖 <罠> 6

 直径2㎝に満たないボール状の何かが、ピアス男の手により、アナルに当てられる。  尻に、ぐっと力を入れ、それを阻もうと試みるが、今まで眺めていただけの小柄な男の手が、俺のペニスを掴み、扱き上げた。 「ぅっあっ…くっ」  ペニスを扱かれ、瞬間的に抜けた力に、濡れたアナルは簡単に、そのボールを飲み込んだ。 「抜、けっ…ぁっ……」  中に押し込まれた指は、埋めたボールを吐き出さないように、出ていかない。  くっと力の入るアナルに、中に入れられたボールが弾けた気がした。  じわっと熱くなる下腹部に瞳を開く。  中に差し込まれた指が塗り伸ばすように、蠢く。 「やめっ……ゃ、め…………んっ…、あぁっ」  びくんっと腰が、跳ねた。  慌てる俺に、ピアス男と小柄な男が、視線を交わし、にたりと笑う。  ぶわっと纏う妖艶な雰囲気のままに顔を寄せたピアス男は、俺の耳許で、囁くように言葉を紡いだ。 「効いてきた?」  艶めいた声色に、耳の奥を擽られるような、痺れる感覚が身体を這った。 「ぁっ……はぁっ…………」  ぐるんっと内壁を掻き回すように動かされる指に、熱い吐息が漏れる。 「やっぱ、粘膜摂取は効きがいいなぁ……」  指を咥え、ひくひくと蠢くアナルを、下から覗き見るように、視線を向ける小柄な男が、声を発する。  じゅぷっじゅぷっと、抜き差しされる指に、内腿が震える。 「ぅ、ぁあ……ゃ…………はぁっ……ンッ…」  やめろと言いたいが言葉にならず、口から漏れるのは、女のような淫らな喘ぎの音。  ネクタイで拘束されている両手で、口を塞ぎ、ぎゅっと目を瞑り、耐える。 「やっぱ、ケツ弄られて喘いじゃうのは、恥ずかしい?」  はははっと、嘲る赤髪の笑い声に、涙が浮かぶ。  悔しさと、恥ずかしさとが、胸の中を掻き混ぜる。 「ケツしか弄ってないのに、萎えないねぇ。どんどんびしょびしょになってくじゃん」  小柄な男に、ぴんっとペニスを弾かれる。  びりっと走る感覚に、少量の白濁が、零れた。 「ははっ、精子出たっ。やっぱ痛いの好きなんだ」  小柄な男は、玩具で遊ぶ子供のように、俺のペニスを弾き続けた。  痛みが好きな訳じゃない。  俺は、必死に、首を振るった。 「……裂けてもいっか」  ぼそっと言葉を放ったピアス男に、見開いた瞳を向けた。  瞬間、真下から突き上げた、ずぶりと刺さる衝撃。 「あぁああぁっ!」  身体が引き裂かれるような痛みに、首を仰け反らせ、叫び声を上げた。  その声に、赤髪は顔を顰め、空いている手で、俺の口を塞いだ。 「まだ、先っちょしか入ってないよぉ。力抜かないと、痛いのおっさんだよ?」  横から咥え込んでいるアナルの縁を撫でながら声を発する小柄な男。 「ぬ、ぬけ……抜いてっ…………」  口を塞ぐ指の隙間から、懇願するようなニュアンスで、情けない声を放つ俺。 「んー。ヌくよ……」  言葉とは裏腹に、ピアス男のペニスは、ずぷぷっとさらに奥へと進んでくる。  ずるっと微かに引き抜かれる感触に、身体がひくりと震えた。 「オジサンのケツマンでね」  言葉と同時に、ぐんっと一気に奥を穿たれ、身体がびくんっと跳ね上がる。 「ぃっ……ぁあっ!……」

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