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第7話 見えない鎖 <罠> 7
「前立腺、どこかなぁ……?」
ピアス男は、乱雑に中を掻き混ぜ、突き上げる。
「ひぁっ…………はぁっ…んあぁっ」
ゴリッと内部で何かが引っ掛かった感触を受けた。
瞬間に、背をびりっとした快感が走り抜け、身体が震えた。
「みぃつけたぁ~」
にたりとした笑みを伴う声を放ったピアス男は、執拗に、そこをペニスで擦り上げる。
「やっ、やぁ…………ゃめ、…ぁあっ、ぁっく…………んっ…ぅっくっ……んっ……」
身体を跳ねさせながら、俺は、揺さぶられ続ける。
勃ち上がったペニスは萎えることなく、精子の混ざるカウパーを零し続けた。
「これ、さ。オジサン、本気で、イったら、…かかる、よね?」
俺を揺さぶりながら、ピアス男が言葉を紡ぐ。
「んっ………ぁっ……、くっ…」
「おっさんだし、そんな飛とばねぇんでない?」
ドロドロとカウパーを流し続ける俺のペニスを弾きながら、小柄な男が小馬鹿にするよう言葉を放った。
「まぁ……、な」
ぐりっと奥を穿たれる感覚に、ぞくっとする痺れが走る。
「一応…、返すか?」
「……、だな」
言葉と供に、ずるっと引き抜かれるペニスに、身体が頽 れそうになる。
落ちそうになる身体は、赤髪に支えられ、くるりと反転させられた。
背を向ける形となった俺の腰を、ピアス男の手が、ぐっと掴んだ。
尻と突き出すように引かれた腰に、ぬるっとした感触がアナルに当たった。
瞬間に、ズンッと一気に穿たれる。
「ぅあっはっ…………」
ぴしゃっと白い液体が、地面に向けて放たれた。
俺のペニスから、びゅくっと精液が、弾け飛んでいた。
「ぉおっ、トコロテン!」
下から覗いている小柄な男が、ゲラゲラと笑った。
「どうせなら潮吹かせようぜ! 潮っ」
小柄な男の手が、俺のペニスに絡みつく。
片手で支えるように握られたペニスの先端を、空いている掌で捏ね回される。
後ろからは、ピアス男が無遠慮に腰を打ちつける。
「ゃっ、やめ…………ぁんっ…、ぅっ……はぁっ、ンッ……」
パンパンと乾いた肌のぶつかる音が、鳴り響く。
前からも後ろからも攻めあげられる身体は、言うことを聞かない。
身体中が、ガクガクと痙攣する。
口の端から、涎が、零れ落ちていった。
せめて。
せめて、女みたいな声を上げないように。
俺は、必死に奥歯を噛み締めた。
尿意にも似た感覚が腰に溜まる。
「ぁっ、あぅっ……あっ」
脂汗が噴き出す俺に、赤髪の小馬鹿にするような見下す視線が、突き刺さる。
「吹きそう? 出そう?」
小柄な男は、ニタニタと笑いながら、さらに俺の亀頭を捏ね回す。
やだっ、やめろっ……、くそっ。
溜まる快感に、首を振るい、意識を逸らそうと暴れた。
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