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第17話 現実の鎖 <準備> 5

「どこを…? ココ?」  可笑しそうに声を放った抹樹は、大きく腰を引き、力任せにアナルの奥を穿った。 「んあぁあっ…!」  中から突き崩されるような衝撃に、身体が跳ね上がる。 「ちが…ち………ぁあっ、ぅっ…」  びくんっと背を反らせる俺に、抹樹の手は、顎を離れ、腰を固定する。  再び俺の背に貼りついた抹樹の胸は、情事の激しい運動に、ドクンドクンと大きく鼓動を刻む。 「どこ……?」  ぐるりと掻き混ぜるように腰を回しながら、じわじわと追い詰めるように言葉を放つ。 「お、れの、ちん…、ぽ……しごっ、けっ」  はっと重い息を吐き、抹樹の手から逃れた顎を下げた。  俯くだけで、中に埋まるぺニスに、内蔵を持ち上げられるような錯覚が襲う。  口から何かを吐き出せば、それは抹樹の精液に真っ白に濡れているのではないかとさえ、思ってしまう。  俺の脚の下から伸びる抹樹の手が、勃起するぺニスにゆるりと巻きついた。 「″しごけ″…じゃない、ですよね?」 「…か、はっ」  ぎちっと強めに握り込まれるぺニスに、予想外の痛みを伴う刺激は、嘔吐感を呼び寄せた。 「ぁ…、吐かないで下さいよ」  片付けるの僕じゃないですけど…と言葉を漏らしながら、抹樹は、ぺニスを握り締める手を軽く緩めた。  喋りながらも、抹樹は緩く腰を回し続ける。 「ほら。ちゃんと…」  触れるか触れないかまで、緩められた抹樹の手は、ゆっくりと上下に揺さぶられる。 「ちん、ぽ…しごいて、くだ、さぃっ…」  悔しさに顔が歪む。  噛み締める奥歯が、ギリッと音を立てた。 「良くできました…」  ふふっと笑った抹樹は、握る手に、くっと力を入れる。  絶妙な加減で握り込まれるぺニスに、ぞわっとする快感が、腰から迫上がる。 「ンッ…ぁっ………」 「ココ、突かれながらイったら、脳ミソ、誤解するかもしれませんね」  アナルを穿ちながら、抹樹は、俺のぺニスを扱き始める。 「そのうち…ナカだけでイけるように、なるかもしれないですね」  楽しみだな…と溢すように声を放った抹樹は、俺の身体を昂らせるように前立腺を擦りあげ、張り詰めたぺニスを扱き上げた。 「白根さんが、好きなのは…」  ゆるゆると俺のアナルの奥深くを嬲りながら、抹樹の指は、カリ首を引っ掻けるように親指を滑らせる。 「ココ、ですよね…?」  張り詰めた亀頭を押し潰すように捏ねられる感触に、脚が震える。 「ンッ…ぁっ………はっ……」  ぐりぐりと押し潰される感触に、俺の腰は、意識の外で、カクカクと揺らぐ。 「やらしいですね。獣っぽい……」  腰から離れた手が、再び俺の顎を掴み、顔を持ち上げられた。  後ろから回り込んだ抹樹の唇が首筋に触れる。  ちろちろと蠢く舌で、擽るように嬲られ、艶めかしい息が零れる。 「んぁっ………はっ…」  ぢゅるっと強めに吸われる首筋に、ジリッとした焼けるような痛みを感じ、引きずられるように、欲を解き放つ。 「ンッ…ぁあっ………」  蓋をするように被せられた抹樹の掌に放たれた白い粘液は、俺の心をも白く塗り潰す。

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