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 しばらく呆然としていたけれど、僕の中で、不思議な欲求がむくむくと湧き上がっていた。 「あの……、佑哉。佑哉のも、その、見たくて」 「え?」  佑哉は半笑いで聞き返したあと、僕の手を取った。 「ガチガチなの、触ります?」 「……わ、ほんとだ」 「先輩がイクの見て興奮したんですよ」 「み、見たい。佑哉の」  勝手にズボンに手をかけると、佑哉はあははと笑いながら僕の頭を軽くなでた。 「興味出ました?」 「……まあ、その、裸見てみたいとか……思うでしょ」 「え。何それ。なんかすごいうれしいです」 「別に、僕だって触ってみたいってだけだよ」  ズボンをずり下ろして見えた佑哉のそれは、僕のものより一回り大きくて、たくましかった。  ドキドキして、心臓がうるさい。  これを触ったら、佑哉はどうなるんだろう。  指の先でするすると裏筋をなでてみると、佑哉は息を詰めた。  感じてる……?  もうちょっと大胆にしごいたら、佑哉は眉間にしわを寄せて「やば」とつぶやいた。 「気持ちいい?」 「気持ちいいし、先輩がしてくれてるって思ったら、それだけでやばいです。……すぐイキそ」  先ほどしてくれたことの見よう見まねで、手早く上下する。  先端からこぼれそうな先走りがぷっくりとしてきて、チロっとなめてみたら、佑哉がうめいた。 「うぁ、先輩……っ」  ドキドキして、興奮して、許可も得ずにちゅうっと吸う。  止まらなくて、ぺろぺろなめたり、根元まで口に含んでみたり。 「あ、ほんと……せんぱい、ムリムリ、」 「んぐ」 「口離してください」  チラリと見上げた佑哉の表情は、焦り。  嫌がっているわけじゃなさそう。  ならばいいかと、僕はぼーっとした思考のまま、佑哉のものをなめ続けた。 「出る、出……っ」  口を離して手で強く上下したら、佑哉は小さくうめいてイッた。  精液が思い切り僕の顔にかかる。 「うわ、ちょっ、すいません……!」  外に聞こえるのではないかという勢いで、佑哉は大慌てしている。  けれど僕は、興奮を我慢するのに必死で、佑哉の謝罪はまるで耳に入っていない。  佑哉のそれが、僕の手の中で震えて、ドクドクと脈打った。  いつも余裕しゃくしゃくのかっこいい後輩が、僕に導かれて射精した。  知識も耐性もない僕にとっては、そんなことが、衝撃的に性的だった。 「目に入りそう」  佑哉が、心配そうな表情で、ウェットティッシュを持っている。  軽く目を閉じると、そっと顔を拭いてくれた。 「あの、フェラなんかさせちゃってごめんなさい。そこまでしてもらうつもりなくて」 「ううん。なんか……僕がしてみたかっただけだから」  途端、自分がとんでもない発言をしていると気づいて、サッと目をそらした。  顔が熱い。  佑哉は眉根を寄せて微笑み、耳たぶをふにふにと触ってきた。 「エッチな気持ちになっちゃいました?」 「うん。なんか、佑哉のそういうところ、想像つかないし」 「あはは。俺も先輩のそういうのまっっったく想像つかなかったから、意外です。結構積極的なんだなあとか」  佑哉のものをしごく自分の手を思い出した。  そして、また反応してしまう。  さりげなく体の向きを変えて見えないようにして、床に落ちた下着を拾った。

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