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5-2
「ん、……っん」
上擦った声を我慢すべく、全力で枕に顔を押し付ける。
しかし佑哉は容赦なくて、最初からトップスピードで飛ばしてきた。
僕の体をがっちり捕まえて、息を弾ませながら腰を振る。
「先輩、中すごい。なんで?」
「……んっ……、はぁ……っ、んぅ」
我を忘れるとは、このことかも知れない。
僕も佑哉も、異常な興奮の中にいる。
絶対、あの甘いののせいだ。
思えば、最近の佑哉はちょっとおかしかった。
仕事から帰ってくるとやたらテンションが高くて、すぐに手を出してきたり。
もう無理だと訴えても、2回3回とイかせようとしてきたり。
仕事の日に限ってそう。
芸能人の間で流行るそんなものなんて、ひとつしか考えられない。
「……はぁ、っ、」
「ダメなことに片足突っ込んじゃったんだって、ほんとは分かってますよね」
イヤイヤと首を横に振るけど、佑哉は容赦なく、お腹の中に熱いものを打ち込んでくる。
「そういえば、月末にありましたね。全校生徒の前で、風紀委員長が話すやつ。警察の人が講演にきて……何するんだっけ」
……ドラッグ撲滅の啓蒙 だ。
「どれだけ危ないか、分かってよかったんじゃない?」
「んっ、ぁ」
「これ、うちの専属モデルはいっぱいもらえるから。またもらってくるね」
そんなのダメだと言おうとしたのに、またひとつ口に放り込まれて、吐き出せないように口をふさがれた。
「んーっ、んッ、ん」
「ほら、なめて。気持ちいい?」
ゾクゾクと、体の芯に熱が集まってくる。
ダメだと思うのと気持ちよさで、泣けてきた。
ボロボロと泣きながら錠剤をなめて、どんどん気持ちよくなって。
「ん……ッ、んんっ、んぅっ」
「イキそう?」
ガクガクとうなずくと、佑哉は唐突に、口を押さえていた手を離した。
「ぁ……ッ、ああっ、イッちゃぅ、やだ、ぁあっ」
「気持ちいい? 声出してもいいよ」
普段なら絶対そんなこと言わない。
佑哉もおかしくなってる。
「クスリやってセックスするとこうなっちゃうって、風紀委員長さん自ら、教えてあげたらいいと思いますよ」
僕はなけなしの理性で自分の腕を噛んだ。
「んんッ……、んんっ!……!…………ッ」
ビクビクと体を震わせながら、長く長く射精した。
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