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4-1 休題

◇ 「……ひでー匂いだな、」 客が出た部屋の片付けに来たが、ドアを開けた途端鼻につく匂いに顔を顰める。 相変わらず悪趣味なやつだ…反吐が出る…… 嘆息しながら奥へ入るとベッドに転がる少年。 シーツも身体もベトベトで、あちこちに転がる玩具にゴム、拘束具。何時間も身体を弄ばれていたことは想像に容易かった。 「……おい、大丈夫かよ」 呼びかけても返答はなく、はくはくと浅い息を繰り返すだけの少年は青くなっていてうんざりする。 あの客は本当…いい根性してやがる… ひとまずケツに栓をされていたプラグを抜き、開脚するよう固定されていた縄を解いていく。 腕も縛られていたらしく痛々しい痕が出来ていた。 持ってきたウェットティッシュで簡単に身体を拭いていく。顔も精液やら涙やらが乾いて固まりカピカピになっていて気の毒だ。 身体を抱えてやってもぐったりとされるがままで、起きる気配はなく。 …ま、起きねー方がこいつも楽だろうけどよ 黄色く濡れたシーツによほど限界だったんだろうと思いつつ風呂場へ連れて行った。 ーーーーー 身体を綺麗にしてやっても痕は消えない。 さんざ拘束されたらしく痣が出来ている箇所に薬を塗り広げていく。 …ちっ…ケツも切れてんのかよ…… 痛々しく爛れたそこにも薬を塗る。 顔色は多少ましになったが、相変わらず意識のないそいつを思うとムシャクシャして、 さっきナカから出てきた玩具をぶん投げた。

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